天気待ち

前線が去り、すばらしい秋晴れ。5時に起きて空を見上げ、居ても立ってもいられなくなって撮影に出かけた。
朝食前に某街道の並木を撮影し、自宅でひと山200円のトマトを食べてコーヒーを飲み、もう一度家を出た。
はじめは北、次は西。

街の西の果てにある1000メートルの山の頂上は、ぜひとも「最初の20カット」に加えたかった。テレビやラジオ放送のアンテナが林立するこの山頂は、この地域所縁のメディアが一斉に「声」を発する場だからだ。善かれ悪しかれこれらの「声」の下で、人々は生きている。
ベンダースの「まわり道」をふと思い出した軽い登山だったが、そもそもこのアンテナのイメージ自体、「ベルリン天使の詩」なくしては確信を持ちえなかったことだろう。

今日一日の撮影でまったく成果がなかったら、これから徐々に追いつめられていくのかも知れない。そんなことを考えながら、市内数カ所でカットを重ねた。

衝撃は徐々に薄れてゆく。街並みにも、空気にも慣れてしまう時は来る。
それは当然のことであるが、今の取り組みはその時期が来る前に終わらせたい。
この街が「未知なる場所」であるうちに、その有り様(ありよう)を一息に受け止め、最初の認識が去らぬうちにフィルムに焼き付けたい…と思う。
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by akiyoshi0511 | 2007-09-22 19:51 | monologue

映像作家・写真家 北川陽稔 http://www.akiyoshikitagawa.com/


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