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総括2009

2009年12月31日16時。今年もあと数時間で終わる。今日はこれから事務所に出て、仕事をしながら年越し。日々差し迫る業務に追われてできなかった仕事や作業を、年末年始に一気にこなす。これはもう、毎年恒例になりつつある。

先日、新聞社の方に拙作の映画撮影のもようを取材していただいた。東京から北海道に戻って最初に見定めた場所「ウトナイ」で、大方において一人で歩むこと3年目。やっとこの取り組みに、小さな光が当てられつつあるようで、年の瀬の出来事として、大変嬉しかった。

今年は、本当に目紛しく活動した。写真展4回にパネル展、ドキュメンタリー映画の撮影、「苫小牧イコロの森」の撮影、恵庭のガーデンの撮影、夏のezorockとのコラボレーション、数度のセミナー講演、とくにこの半年間に凝集された活動は、数え上げればキリがない。

来年は、全ての取り組みの真価が問われることになるだろう。とくにウトナイの映画制作は発表が秒読みに入っている。この作品が地域や映画祭で流通あるいは公開されることで、雨竜沼湿原の写真家のO氏がおっしゃっていた「撮り、伝えることの責任」とも向き合うことになると思う。

また春以降は、ウトナイ以外の北海道の諸地域でも撮影活動を始めることになるだろう。自己の作品の作法・方法論も、数年間でひとつの考え方が熟成・確認され、またその限界も痛感した。ここから、これまでの作法を踏まえつつ、あらたな局面を迎える。

そして、知床…。まだ未確定ではあるけれど、なんらかの関わりが生まれる可能性が高く、今から期待が高まる。

一人の写真家としても、年末にエージェントとの契約が成立し、ネクストステージに踏み込むことになった。作品を撮り、生活する。今、このサイクルが自分にとってほかの何よりも重要なこととして再度、位置づけられている。写真以外のことにたくさん取り組んだからこそ、その心づもりが得られたようにも思う。

・・・

2009年、これまでとは比較にならないほど多くの方々と出逢い、ご支援をいただき、お陰様で充実の日々を過ごすことができました。
心よりお礼を申し上げます。

そして2010年、本格的に30代の奔流に、そして北海道の奔流に踏み込みますが、何であれ、何が起ころうとも、堂々と泳ぎきる心づもりでゆきたいと考えています。
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by akiyoshi0511 | 2009-12-31 17:23 | dialogue

冬に再会する

半期分の撮影素材をまとめる作業が一挙に押し寄せている。
先月から映像編集が4本立て続けにあり、打合せと先の環境セミナー講師の日以外はほとんど事務所に籠る毎日。
新しい市内の事務所が快適なのが、せめてもの救い。

編集の合間を縫って、22日はウトナイの環境施設で取材撮影を行った。映画の作業はそろそろ佳境に入っている。
23日も徹夜で編集作業だったが、今日は予定していたクライアント試写のスケジュールが明日に変更になったので、4×5カメラを車に乗せて札幌の郊外へ向かった。3時間だけ、仕事を忘れることにした。

札幌南部の定山渓という山の中の湖まで赴く。ダムの周囲は新雪で白銀の世界だった。思えば北海道の雪ときちんと再会できたのは、今日このときのような気がして、しばらく静かな湖面を眺めていた。
札幌に居を移して3年になるが、去年までは毎月東京との往復だったし、家も混乱していたし、札幌には知人もほとんどいなかった。
2つのシリーズ作品の撮影だけが、北海道との接点であり、言い換えればそれは北海道との接点を模索する取り組みでもあった。

昨年末に作品がまとまり、今春から目紛しく周囲の状況が変わって、今に至る。
この先のことなど定かではないものの、北海道の冬と落ち着いて向き合うのは、つまり10数年振りだったのだ。
写真は撮らなかったが、良い時間だった。

今期、半年間のカメラマンとしての案件はひとまず完遂することができた。全体を通してほとんど体力の限界との鬩ぎあいが全てだったけれど、余力のない中での撮影は、自分の撮影を見直す良い機会にもなった。
写真とはなにか?という問いの中で課していた技術的な枷のようなものは、もう脱ぎ捨ててしまっても良いだろうという気持ちに、ここへきてやっとなれたのだが、そう思い至るには、2つの作品シリーズの完遂だけでなく今夏のガーデン撮影の経験が必須だったのだ、おそらく。

写真への想いは変わらない。
写真で何をすべきかという想いも変わらない。
しかし写真の機構的な意味での真実性に拘泥するのは、もはや無意味に思われる。

標準レンズの視野と、手持ちの撮影と、必然的に浅い被写界深度。ビューカメラでの「視線の再現」の表現などは、これからは自己の一技巧(…に過ぎないもの)として捉えなおしてゆくだろう。
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by akiyoshi0511 | 2009-12-25 01:41 | monologue

映像作家・写真家 北川陽稔 http://www.akiyoshikitagawa.com/


by Akiyoshi Kitagawa

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