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柔らかく斬り込む仕事

北海道に居を移し、「ウトナイ」で写真を撮り始めたのが今から約2年前。
昨年、60枚からなるシリーズがやっとかたちになり、その後、写真を展示しながら、地域にアトリエを構えて活動を映像制作へと発展させて来ました。

これはドキュエンタリー映画、というくくりになると思うのですが、
取材調のルポルタージュではなく、地域の人々の言葉や営みと実景を交えながらモンタージュ的に地域のありようを描くことで、普遍的な問題意識や、エコロジーへの希望を炙り出そうというアプローチ。

最終的には四季の素材を使って50分ほどの中編になる予定ですが、今は上記のように撮影済みの素材を順次短編作品として編集し、地元ウトナイを含め、各方面で上映活動等をしています。


(画面を2度クリックすると大きなサイズでご覧になれます)

編集が何バージョンも存在するのも、今回の取り組みの特徴です。
そして制作された映像を通して、地域へのはたらきかけを行っています。
10月後半には再び地元苫小牧の施設で、30分ほどの中期バージョンを公開予定。

まさに "Work in progress"。

当初からざっくりと構成を決めてはいましたが、5月にウトナイの森にコミュニティカフェを構えて以来、カフェに訪れる地域の人々との関わりの中で撮影対象も増えて行きました。例えばウトナイ湖の遊漁のシーンや、「美々川」の川下りの素晴らしい映像は、地域の方々との出会いから生まれたものです。
by akiyoshi0511 | 2009-10-02 10:59 | dialogue