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「ロケハンとしての遡行」を再開した。気温6度。一気に寒くなって雨の中の渓谷歩きは辛くなり、さらに本流の崖で二度目の滑落をし(大したものじゃないが)、急に現実に引き戻された気がした。これまでにも覚えがあるイニシエーション。
すっかり雨に打たれ、良い写真(映像)も撮れなかったので、気を取り直そうといつもの溜まりで尺足らずの虹鱒を三尾。風が強くてフライがポイントに届かないので、僅かに風が止んだ隙をついて投げる。30分で寒さに敗けて終了。
峠では雪が降り出してしまったが、まだ道内の実景撮影の仕事がいくつかあって、週の後半から来週が勝負になるだろう。

一年後に予定している引っ越し及び展示活動と、余暇の釣りがきっかけで、数年ぶりにこの水系に着目するようになった。まだ見ていない流域が多く、ダムの連なる本流はアメリカのトラウト・リバーの縮図のようでもある。パタゴニアがプロデュースしたダム破壊の映画をまだ観ていないが、きっと自分にとっては視覚的な快楽に満ちた作品なのだろう。
この下流にO淵という地元の景勝地(古い時代の自殺の名所でもある)があって、春にその夜景を撮ったのはもう何年前だろうか。そこからアイヌ語地名に関するシリーズが生まれた。冷たい早春の風に吹かれ止まらない涙を、絶えず擦りながら撮影していたことを思い出す。

帰宅後、ふと某大学のM氏のブログを思い出して閲覧。一切の言葉が消え、美しい写真だけが羅列されていた。哲学者がオンラインの言葉を棄てたか、棄てはしなくとも用いないということ。個人的な感情の遷移なのか、そういう時代になったということか。
by akiyoshi0511 | 2015-10-14 12:24 | monologue