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2005.7.15


数あるタルコフスキー解釈本の中でも秀逸な一冊「永遠への郷愁」を再読する。とくに「ノスタルジア」「サクリファイス」の項目を丁寧にトレース。以前に集中的にタルコフスキー関連の著作を漁った時期は、旧ソ連時代の「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」を中心に読んだ。亡命後の後期の方が、技術的/思想的洗練度が高いのは分かっていたが、それら後期の集大成的作風に至るまでの、諸処の煩悶や実験の、暫時的帰結のあらあらしさのようなものに、むしろ馴染むことが出来たのだった。
しかし最近になって、後期の2作にも同じくらいの愛着を感じるようになった。両作を受け容れるのを邪魔する心情的な壁がなくなってきている。

自分自身の及ばぬ領域を、少しずつ受け容れるようになってきている。それでも、本当の叡智に触れるだけの用意ができるのは、まだずっと先のような気がする。
by akiyoshi0511 | 2005-07-15 00:00 | monologue