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Unknown Northern City

ある日、ある岬へー
15年ぶりに釣り道具を背負い父の背を追ったが、崖を上り下りする時に先に息を上げたのは、父の方だった。

別の側面、毎日がロケハンのような日々でもある。
東京はうだる暑さだろう。此処の清浄な空気は鋭気を養うに充分すぎるだけでなく、この土地自体がある種の発見でもある。

此処はわたしの故郷などではない。ほとんど未知の、ゆるやかな罪の上に立つ、未だ匿名の都市。封建的ななにかは此処まで届かず、差し当たりの態度に否定も肯定も必要ない。言うなれば、道々のアスファルトさえも薄いのだ。故に、己自身の思想や感性の輪郭もかえって明確になる。

浅薄な近代の上に、倭人と先住民族のどちらにも呼応できない人間が視線をたむけながら、ただ立っている。此処では常に、己自身の在り方が個的に、率直に問われる。

夜眠れば、川崎の夜光の光景がひときわくっきりと眼窩の闇に浮かぶ。
あらたな制約があるものの、やっと、本当の意味で彼等にレンズを向けられるではないかという期待も感じる。ジョナス・メカスが言ってのけたように「時間の結び目を解きほぐした」というほどのものではないにせよ、ある種の段差の意味あいをこれまでよりも明確に分析可能にはなるだろう。
by akiyoshi0511 | 2007-07-28 17:41 | monologue

2005年の日記

当時の稚拙な文章の細部を気付いた時に修正しながら、
この作業にともなう懐古がこれからの自分にとって大きな意味を持つことに気付く。

万事快調。

北海道に戻った自分が繰り返し観るものは、
「惑星ソラリス」ではなくそういうものなのだった。
少なくともそうであるべきだと。

・・・

10代の頃、毎日のように夕暮れ時に散歩していた公園を、
20代の終わりに差し掛かった今、毎朝散歩する。

それなりに整理された思考と、
ふたたび沸騰する思考。
どちらもどうやら、生きている。
by akiyoshi0511 | 2007-07-08 09:38 | monologue