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ウトナイへ、友人と。

先週末、そして今日、それぞれ別の友人と、たまたまウトナイ地区を訪れることになった。

今日はおそらく今年最後の秋の光。紅葉も美しかった。
湖畔で手渡されたムックリを弾いて(実は2回目の挑戦)、諦めて、珍妙なダンスを踊ったりしていた。

ウトナイにはマガンや白鳥が、いよいよ飛来していた。
来週の平日、晴れ間を見つけて撮影に赴くだろう。
鳥たちの写真は今回は本来想定外だが、あの素晴らしい光景を一度目にすると、居ても立ってもいられない。

相変わらず、鯨のような民航機と空を切り裂くF15も往来していた。
前回は美々貝塚、今回は植苗貝塚と、期せずして貝塚巡りにもなった。
この地区には福祉施設が多く、それについてもいろいろと考えが巡った。

僕はいよいよ本格的に、北海道に根付きつつあるのかもしれない。
最近はあるコミュニティススペースの開設を目標に、毎晩のように打合せを重ねている。今日会った人も、その関連だった。

無性に原野の鹿に会いたい。
葉の落ちきった晩秋の鹿は、夏の彼らとは違う。角は逞しくなり、表情も険しくなる。
去年は釣り竿片手にその姿に遭遇し、今年はハッセルを持って彼を撮りに行く。

二度目の冬が近づいている。
by akiyoshi0511 | 2008-10-23 00:28 | monologue

家業や制作業務、そしてVisual「Activities」の準備が忙しく、なかなか作品を撮りに出かける時間と予算がない。
全体的に前向きに、順調に物事を進めてはいるのだが、秋が深まるにつれ、撮り残しているウトナイの写真が、自分を圧迫しはじめてもいる。

夏の夕刻に撮影した、ウトナイのインディゴブルーの2カットが、今ではこの取り組みの支えになっている、と思う。
そしてまだ、この作業は完了していないのだ。もしも完遂できなければまったくの無意味なのである。
いかなる状況を圧しても、初雪の直前、最後の撮影に出かけるつもりだ。

不思議といつも、撮影を控えた時期はいろいろな状況が切迫している。
「そろそろやるか」という風に、満を持して取り組めた試しがないのだった。

一方で昨日やっと、「Unknown Northern City」の最後の1カットを撮り終えた。
不思議な縁で再会した人に、カメラの前に立ってもらった。

無事に「写って」いれば、いよいよこのシリーズは完結する。
by akiyoshi0511 | 2008-10-20 17:27 | monologue

道東再訪

5年振りに道東地区を回った。
オンネトー、屈斜路湖、釧路湿原、そして野付半島。

野付とその周辺地域は2度目の訪問だけれど、まだ撮影のためになにかを定められるほどの決定打はない。とても好きな場所なのだが、やはり夏のうちに先端まで漕ぎ出して野宿でもしなければ、あの地域の本質に触れることは叶わない気がする。

かつてそこに集落が在り、その痕跡を宿した半島そのものが、いま、自然のサイクルのもとに徐々に風雨で消え去りつつある。オホーツクを挟んで対岸にあるのはクナシリで、そこは日本人とロシア人が先住民族から居住の権利を剥奪した上、いまだに領有権争いを続けているという虚しい事実が有る。

野付は結局、矮小な争いの前線として妙な役割を負わされていて、そのことが風景と相まって物悲しく響いてくる…。いろいろと整理して行けば、撮影地点や、枚数や、アプローチが少しずつ見えてくる気がする。おそらくこの地域には感傷的にではなく、測量的に関わるべきなのだ。

いや、むしろその逆なのか…。

野付まで急いでいた区間に何度か見かけた美しい流れは、来年の秋には必ず撮影するだろう。あれらはたぶん夏ではなくて秋だ。

ところで今回、帰途に立ち寄った釧路湿原上流域の景観は素晴らしかった。ウトナイと同質の、より広大な眺め。ここではさすがに自衛隊機も目に入らない。湿地を俯瞰したあの眺めは今後きっと、人生の折り返し地点を過ぎた自分の心の原風景として繰り返し夢に出てくることだろう。この光景を夢に呼び出すためにも、正常な夢をなかなか見ることが出来ない生活から早く抜け出したいものだ、と思うのだった。
by akiyoshi0511 | 2008-10-16 02:53 | monologue