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イベント終了

週末までの混沌とした記憶を携えて、昨日は数週間ぶりに静寂を取り戻したカフェで過ごしました。

数ヶ月ぶりにザンダーやシュトゥルートや中平の写真集を手に取って眺めれば、画面のアウラがぎらぎらと脳の奥まで入ってくる。

5年ぶりにスーパー8カメラを手にとれば、
壊れていたはずのそれはふと思い出したように、シュルシュルと回り始める。

あたらしい記憶から遠い記憶へと一気に遡行して、やっと原点に立ち戻ったなと感じた午後のささやかな連鎖。

そろそろ本編復帰。
そのために、ここまで来たのだから。

自分なりの「100のまたたき」をはじめようと思っています。
四半世紀を隔てたメカスの視線には到底及びませんが、一瞬でも、自己と他者の心を透明にするまなざしを求めて…。

気づけば北の原野の初夏の躍動も、既に始まっていました。
蝉の声が、第二楽章の始まりを告げています。
by akiyoshi0511 | 2009-05-26 12:11 | monologue

いいリズム。

東京案件をランドスケープにつなげて…
明日の撮影は朝の光に包まれて…
ガーデンへの視線も少しずつ、自分のフォームが見え始めて…

ふっと自然な流れで、あたらしい提案も生まれた。
きっとこれは風に乗る。

そんなこんなで久しぶりの、トンネル抜けた感。
妙な強張りからもやっと解放された感。

ふと気づくと、23日のライブ音源(別版)がiTuneに。
聴きたかった曲を初めて一人で聴けた。
やっと聴く準備ができたのかもしれない。

なんだ、なんであれ、この音があって、僕たちの意思がある。

それでいいんじゃないか。
あとは当日、自分の役目をきっちりまっとうしようかなと。
by akiyoshi0511 | 2009-05-20 13:41 | monologue

いま、ここで。

先日、半日休業日を設けて、動物園にホッキョクグマの子どもを見に行きました。
その折に、円山駅から動物園までの杉林を15年ぶりに歩きました。
北海道に戻って以来、ずっと訪れたいと思っていたこの杉林。

僕がこの機を待っていたのか、樹々が待ち構えていたのか…。
18歳の時に、キャノンのコンパクトカメラでこの杉林のモノクロ写真を撮ったことを覚えています。

動物園の帰りに、生まれて初めて自分の意志で北海道神宮へ参拝。菊の紋章が威圧する重苦しい雰囲気の中で、自分が「この土地における外部のもの」であることを確認し、その矛盾の象徴に挨拶をしました。

やはり、挨拶はしても加担はしたくない。
そんなあるかなしかの、些末な意地とプライドを残した半端な挨拶になりました。

象徴とはおそろしいもので、この瑣末な意地を表現することにさえ、それなりの恐怖を伴わせる。
そして、それこそがこのシステムの実体なんでしょう。

個人の心の鏡を使って、恐怖を増大させ、信心をあおる。
恐怖への幻想が一元化されて出来上がったこのシステムは、あるいは鏡までは正しいが、鏡に映る恐怖を何者かに集約する仕組みは好ましくない。個人が個人であることを、見失わせる為の絡繰りがはたらき、弱者が強者に加担することで自意識を維持する悲惨な構造が、より強固になってゆくのだから。

表皮が変化しても変わることのない「滅私奉公」を強要するシステム。全体主義のさなかで「全体」とは何者か理解している者が、いったいどれだけいるか。

強固なものと、繊細なものの永遠の拮抗。
常に答えが出ていて、同時に永遠に問いであり続けるもの。
疲弊しても、死を翳されても、問い続けねばならないこと。
引用でごまかさず、自分の言葉で語らねばならない事柄。

己の摩耗が先か、なにがしかの変革が先か?
あるいは「そのとき」、社会の変革と己のありようが適切にシンクロできるのか?
その準備は常にできているか?

・・・

春は、周囲のいのちの芽吹きの中で思考のモードが切り替わる季節。
「ここまで」と「ここから」の段差を調整するモードに入ってます。

やがて夏が来て、自然のリズムとの対話の中で、ある種の明確さを獲得することができるでしょう。これが自然からもたらされることが、おそらくは何よりも重要。
変革そのものの可能性も、このリズムのただ中にあるのだとやはり思う。

その変革の気配を捉えながら、疵をつくることに専心したいと思う。
写真は、ひとつの通りすがり生の痕跡=引っ掻ききずに過ぎないのですが、その疵であるという役割は獲得しているはずです。

誰かがこの疵をもとに語るもよし。
誰かがこの疵の所在を求めるもよし。
要はアクティビティの契機になれば、それで良いのです。

歌い手が消えても歌は残る。
環境の複写物である写真も、最終的には同じ次元ですね。
by akiyoshi0511 | 2009-05-19 14:12 | monologue