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昨年末からボランティアスタッフの方々と一緒に取り組んでいる「アースビジョン in 北海道」の開催準備が佳境を迎えている。札幌開催は来月16日で、もう残り時間はひと月余。続くウトナイ(苫小牧)での開催もその2週間後だ。
写真のシリーズ、ドキュメンタリー映画の制作、地域で催す映画祭…と3つの取り組みが完了すれば、足掛け3年に及ぶウトナイの取り組みにはいよいよ区切りが付くけれど、すべてが片付くのは夏なので、もうひとがんばりもふたがんばりもしなければならない。正直言って一番大変なのは、やはり映画祭運営。言わずもがな本業ではないところの取り組みなので、ほぼ全行程が暗中模索。

日曜日はその宣伝活動で、昨年からお世話になっている「苫小牧イコロの森」と「ウトナイ湖道の駅」に、フライヤーの設置に出かけた。
午後、その足で新作の撮影のため白老方面へ向かう。晴れてはいたが、まだまだ浜風が冷たく、ハッセルのウェストレベルファインダーに涙を零しながらの撮影。苫小牧と白老の間の海岸線の景観は独特のものがある。今回のシリーズはその「景色の向こう」からやって来るものを、静かに待つような取り組み。不明瞭な感覚と時間をかけて向き合う中で、不意になにか明瞭な気配が訪れるか、あるいは炙り出されてくるのを待つ。
ランドスケープの印象は刻一刻と変わる。天候などにも大きく左右されるので、比較的枚数の少ないシリーズとは言っても「一度赴けば終わり」ということにはならないようだ。

撮影後の夕方に、白老の知人宅を訪問する。軽く挨拶のつもりでいたのだけれど、あまりにも居心地が良いのですっかり甘えてしまい、晩ご飯をごちそうになった上に、地元の方々が共同で開いている温泉にも浸からせていただいた。話も弾み、白老を出たのは深夜だった。お陰で心身ともに随分回復できた。この方との出会いも、昨年のウトナイでの撮影やイベント運営がきっかけ。次はフキノトウやたらの芽を手土産に軽く飲みながら、白老の生活について話を伺ってみたいと思っている。
撮影そのものとは距離を置いたところで、その場所で生活する方にとっての、地元の景観への想いを伺うことにも意味があるのではないだろうか。風景と人は切り離すことができない、土地の人々が自然と対話(時には対峙)しながら生活のための空間や地域の景観を作り上げ、またその土地の風景が、そこで生まれ、住む人の日々の心を築く。
by akiyoshi0511 | 2010-04-06 13:55 | monologue